ホタルの里2 -影響力-

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写真家であり、書家であり、墨彩画家である長田さんは、自然観察会を開いたり、指導や講演もしています。彼が、里山をこよなく愛しているのが伝わってきます。その視点で撮る写真は、人の心を温めるものばかりです。
この地域の蛍や里山の保存会も作られました。長田さんは、この地域にかなりの影響を与えているようです。

住んでいるお家と別棟のギャラリーは、10年以上前に築180年の蔵を移築して、長田さんがご自分で手直ししたものです。(大事なところ、難しいところは、大工さんにやってもらったようです)
手入れの行き届いた、お見事で立派なお家です。堂々たる大黒柱、梁、床、土間、囲炉裏、もう二度と手に入らないと言う不思議な模様の窓ガラス、階段、天井。人がいらなくなったものや、捨てられてしまうものだけをもらってきて作った、と言うからスゴい!土壁も、元々の壁の土に粘土と藁を新しく加えて、美しく再現されています。これもご自分で。
一緒に行った大工の友人も、『すげ〜っ!』と、口が開きっぱなしになっていました。これからの彼の家作りが楽しみになりました。

本当にスゴいなぁ・・と想ってしまう人々に共通するのですが、何をするのでも、楽しんでいたらこうなってる、とさらりと言います。そして誰に対してもフェアで、決して偉ぶらず、近くにいるだけで人に温かさといい影響を与えてしまいます。本人は淡々と自分で在り続けているだけなのでしょうが。

蛍を観察している時に、
『逃がす逃がさないはその次の事で、まずは自分の手のひらに乗せて、そう言う距離で、ちゃんと観るってことが大切なんだぁ。蛍も蝶もトンボもみんな、ね。』
と、長田さんが言った言葉が心にしみました。

家に帰ってきて、台所で見つけたコオロギを、早速ガラスの瓶に入れて眺めてから、手のひらに乗せて観察しました。その姿をじっと観ていると、コオロギへの愛情がじわじわとわいてしまいます。そう言う距離の大切さ、ちゃんと観るという事の大切さが、身にしみます。
こういう距離で、こういう姿勢で、人を含めたすべての生き物に接する事ができるといいな!

素敵な夜を、ありがとう。
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by yumeyaeikoalways | 2005-07-01 17:21 | 日常のこと  

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