あなたがいてくれて嬉しい

2月から障害者施設での太鼓クラブがまたひとつ始まりました。
指導者として呼ばれて関わっているのですが、みんなで太鼓を叩いて歌を歌って、踊って。

私は「障害者」と言う言葉はあまり好きではないです。
「健常者」と呼ばれている人たちが当たり前として出来ることを、この施設にいる人たちは確かにその通りには出来ません。けれど、この施設にいる人たちが当たり前に出来ていることを、「健常者」と呼ばれる人たちがすべてできると言うわけではありません。焦点をどこに合わせるかによって、視点をどこに持つかによって、健常者はたくさんの障害を持っているように映ることもあります。

「障害者」と呼ばれる彼らと24時間一緒にいるわけではないので、そのすべてをわかることは出来ませんが、少なくとも一緒に過ごす時間のみんなは、楽しさと嬉しさを素直に正直に私に伝えてくれます。自傷行為もあります。突然すっぽんぽんになってしまうこともあります。機械のように質問を繰り返し続けるときもあります。髪の毛をひっぽられることもあります。

でも、それでもいいのです。それが彼らの"生きている"という表現なんだと私には想えるからです。重ねる音はとても自由で素直です。太鼓クラブを終えて、荷物を外に運び出して車に乗るまで、みんなは後についてきて「楽しかった」「また来てね」と、私はまるでアイドルのように握手を求められ続けてしまいます。無表情の男の子(?)が、私の鍵を奪い取って一生懸命に車のドアを開けてくれます。顔だけ見てると怒ってるようなのですが、その行為の中に見える、その"想い"が私はとても嬉しいのです。  ・・「早く帰れよ」だったりして。^^;  (なんて、ことはないですとも!)

「あなたがいてくれて嬉しい」と言う精一杯の表現は、なんてパワフルなのでしょう。私は自分を深く肯定してあげることが出来ます。助けてもらっているのは私の方、救われているのは私の方、喜びを与えてもらっているのは私の方。

私は「あなたがいてくれて嬉しい」と惜しみなく表現するのに、勇気が必要なときがあります。勇気など出さなくても、いつもいつも「あなたがいてくれて嬉しい」と、ちゃんと伝える方が、きっといいのにね。
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by yumeyaeikoalways | 2006-03-25 09:54 | 日常のこと  

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