はんの木に想う

久しぶりの更新です。葬儀が続きあいだがあいてしまいました。

その合間を縫って庭のはんの木を切りました。幹の最大直径60cm、高さ7mもある立派なはんの木でした。
前の別荘の方へ少々傾いて立ち、太い枝が折れれば屋根が傷ついてしまう可能性もあり、人を怪我させてしまう可能性もあり、心配をしていました。東側には檜が立ち、南側には別荘、西側には電線があり、北側には我が家という相当切り辛い条件であったことと、私がこの木をとても好きだと言う理由で、随分長いこと悩みましたがやっと決心して山仕事をやっている友人に頼み、思い切って切ることにしました。

一気に倒してしまうことは、絶対に無理。上の方から少しずつ鉄のロープで引きながら落としていくという作業で、終了まで4時間ほどかかりました。てっぺんを切る時、強い北風がびゅ〜っと吹いてはんの木と友人を揺らしたので、下で見ている私まで足がすくんでしまいました。^^
思わず「怖〜い!」と叫んでしまいましたが「俺の方が怖いよ〜」とてっぺんにいる友人に返されました。そりゃそうです、はい。

年輪は幅広く、はんの木の成長が良かったことを物語っていました。
切り株のまわりに、塩とお酒をお供えしてはんの木のいのちにお祈りを捧げました。
ごめんね、そしてありがとう。

木はすべて薪の大きさに揃えて切り、乾かしてから薪ストーブで使います。お客さんがいるときは寒くないようにと多めに燃やしますが(それでも寒いのです)、私ひとりで使うには軽く一冬分はあります。
薪になったはんの木を積み上げながら想いました。「私」という生命はいつだって他の生命を頂きながら生きていて、いつだって他の生命に支えられて生きている。どんな生命もそうやって生かし合って生きている。
私はそれが嬉しい。けど、「そのこと」を私は時々忘れちゃう。。。

枝と一緒に落ちたはんの実は染め物の材料に。染めた糸でギターのストラップを織ってギターを弾くたび、歌うたびに「そのこと」を忘れないように。木を切ってくれた友人のこれから産まれてくる赤ちゃんにも肌かけを編もう。生まれてくるのは夏なので、使ってもらえるのは来冬です。

森の木々の冬芽たちは静かに膨らんでそっと来年の準備をしています。
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by yumeyaeikoalways | 2005-12-18 23:16 | 日常のこと  

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